2020/2/5

総合・マクロ

ロシアでコロナウイルス感染を初確認、中国との国境はすでに閉鎖

この記事の要約

ロシアのミシュスチン首相は30日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、中国との国境を閉鎖する政令に署名した。

同措置は人の往来を対象としたもので、鉄道貨物の輸送は継続される。

ロシア外務省は同日、中国人への電子ビザの発給を停止するとともに、国民に対し中国への不要不急の渡航を控えるよう勧告した。

ロシア政府は1月31日、新型コロナウイルスの感染者を国内で初めて確認したと発表した。感染者は西シベリアのチュメニ州および中国に隣接するザバイカル州から1名ずつで、どちらも中国人とみられる。このうちチュメニでは感染の疑われる5人を隔離した。同国はザバイカル州から沿海州に至る極東の約4,300キロメートルで中国と国境を接している。

これに先立ちミシュスチン首相は30日、ウイルスの感染拡大を防ぐため、中国との国境検問所16カ所を閉鎖する政令に署名した。同措置は人の往来を対象としたもので、鉄道貨物の輸送は継続される。

ロシア外務省は同日、中国人への電子ビザの発給を停止するとともに、国民に対し中国への不要不急の渡航を控えるよう勧告した。アズールエア、iフライ、ノードウィンドの航空3社はすでに中国便の運航を停止している。アエロフロートは北京、広州、上海、香港行きのフライトについて、モスクワ・シェレメチェボ空港のターミナルFでのみ処理を行っている。