2021/6/9

テクノロジー

トルコ物流テックのオプティヨル、81万ドル調達

この記事の要約

●米フォードのトルコ合弁フォード・オトサンが出資●物流プロセス最適化のソリューションを提供トルコの物流ソフトスタートアップ企業、オプティヨル(Optiyol)はこのほど2回目のシード期資金調達を行い、81万ドルを確保した […]

●米フォードのトルコ合弁フォード・オトサンが出資

●物流プロセス最適化のソリューションを提供

トルコの物流ソフトスタートアップ企業、オプティヨル(Optiyol)はこのほど2回目のシード期資金調達を行い、81万ドルを確保した。フォードのトルコ合弁フォード・オトサン傘下のドライベンチャーやファークホールディングなど投資会社のほか、地元物流サービスのディンチャーロジスティクスも投資した。調達資金は米国、欧州、中東欧での事業強化に投資する。今回を含めこれまで5回の資金調達で合計110万ドルを取り込んでいる。

オプティヨルは2018年設立で、物流プロセスでの配達先までの最終区間(ラストマイル)と長距離航路(ロングホール)のデジタル化ソフトを開発する。包括的なデータモデルに基づくアルゴリズムに実践データを統合し、顧客のニーズに応じたソリューションを提供している。燃料費を15~25%、運用車両数を5~10%減らすことができる一方、予定時間内の配達率が20~30%向上するという。

電子商取引(EC)市場の急成長を背景に、物流業界では業務プロセスのデジタル化によりコストを削減し業務を効率化するニーズが非常に高まっている。フォード・オトサンはフォードの大型トラックにオプティヨルのソリューションを導入する考えだ。