2021/10/13

その他産業

義肢大手の独オットーボック、中東欧初の工場をブルガリアに開設

この記事の要約

●工場設置はEU内の生産体制を拡充する戦略の一環●品質向上を目的に、中国から車椅子生産を移管義肢・福祉用具大手の独オットーボックは7日、ブルガリア南西部のブラゴエヴグラトに工場を開設したと発表した。欧州連合(EU)内の生 […]

●工場設置はEU内の生産体制を拡充する戦略の一環

●品質向上を目的に、中国から車椅子生産を移管

義肢・福祉用具大手の独オットーボックは7日、ブルガリア南西部のブラゴエヴグラトに工場を開設したと発表した。欧州連合(EU)内の生産体制を拡充する戦略の一環で、中東欧に初の生産拠点を確保した。投資規模は1,000万ユーロのケタ台の前半。225人を雇用し、将来的に300人に増やす。

新工場は面積約1万6,400平方メートル。主に手作業が必要な高機能の補装具やバイオニック(生体適合)インプラントを製造する。物流上の利点と良好なインフラ、質の高い人材を評価してブラゴエヴグラトに白羽の矢を立てた。

必要な設備は独ドゥーダーシュタット、ケーニッヒゼー、およびオーストリアのウィーンの拠点から移す。これら3拠点ではより戦略性の高い業務に注力する。

中国で行ってきた車椅子製造も新工場に移管する。これにより品質を高めるとともに、製品納入期間を短縮する考えだ。これまで外部に委託してきた製品についても一部を内製に切り替える。

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