2023/2/15

テクノロジー

アドリア海北岸の水素集積地創設、EUが2,500万ユーロ助成

この記事の要約

●スロベニアのエネ大手HSEが主導し、官民の計34社・機関が参加●期間は6年、グリーン水素の年産能力5,000トン強の整備を予定アドリア海北岸地域に水素産業の集積地を構築する「北アドリア水素バレー」プロジェクトが、欧州連 […]

●スロベニアのエネ大手HSEが主導し、官民の計34社・機関が参加

●期間は6年、グリーン水素の年産能力5,000トン強の整備を予定

アドリア海北岸地域に水素産業の集積地を構築する「北アドリア水素バレー」プロジェクトが、欧州連合(EU)の研究開発プログラム「ホライズン・ヨーロッパ」から2,500万ユーロの助成金を受ける。2050年の「気候中立」達成を目指すEUの政策に沿うもので、期間は6年。欧州委員会との調整が済み次第、今年下半期にも始動する計画だ。

「北アドリア水素バレー」は、スロベニアとクロアチア、伊フリウリ・ベネチアジュリア県に水素産業の集積地を作り出すプロジェクト。スロベニアのエネルギー企業HSEが主導し、政府系、研究開発・産業パートナー34社・機関が参加する。

水素の生産から貯蔵、供給、消費までの全バリューチェーンを統合する。鉄鋼、セメント、運輸といった重要産業における水素活用を進め、脱炭素化を推進する。再生可能エネルギーを利用したグリーン水素の年産能力5,000トン強の整備を予定する。

昨年の「ホライズン・ヨーロッパ」初回募集では、水素プロジェクト9件が支援対象に選ばれた。助成総額は1億5,400万ユーロに上る。規模の大きい案件としては「北アドリア水素バレー」のほか、バルト海沿岸9カ国が参加する「バルティックシーH2」がある。そのほかの7件は、スタラザゴラ(ブルガリア)、クレタ、コリンティア(共にギリシャ)、ゴールウェイ(アイルランド)、伊ロンバルディア、南マルマラ(トルコ)、ルクセンブルクで実施される。

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