2023/5/10

テクノロジー

ポーランドと日本が水素協力を強化、生産やサプライチェーン構築などで

この記事の要約

●様々な分野での水素利用を見据え、生産や供給で緊密に協力●ポーランドはCO2の回収・貯留技術にも強い関心西村康稔経済産業大臣は4日、訪問先のポーランド・ワルシャワで同国のアンナ・モスクワ気候環境大臣と会談し、水素分野での […]

●様々な分野での水素利用を見据え、生産や供給で緊密に協力

●ポーランドはCO2の回収・貯留技術にも強い関心

西村康稔経済産業大臣は4日、訪問先のポーランド・ワルシャワで同国のアンナ・モスクワ気候環境大臣と会談し、水素分野での二国間協力を強化することで合意した。エネルギー、輸送、暖房、製造などの産業分野における持続可能で値ごろな水素のサプライチェーンの構築や、グリーン水素の生産で緊密に協力する。

世界の水素市場は2028年に2,200億米ドル規模に達すると見込まれている。モスクワ大臣は今回の合意について「日本企業によるポーランドや欧州の一部の水素セクターへの投資を後押しするとともに、ゼロ・エミッションの実現に向けた国際協力に関与するポーランドの存在感を高めると確信している」とコメント。「ポーランドは水素利用の取り組みに積極的に参加したいと考えており、水素生産で地域をリードしている」と強調した。同国の水素生産量は年間130万トンで、世界で5位、欧州連合(EU)では3位につける。

同大臣はまた、日本が持つ二酸化炭素(CO2)の回収・貯留(CCS)技術に「強い関心を持っている」と述べた。

両国の当局者はこのほか、ポーランド国立原子力研究センター(NCBJ)と国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA)による高温ガス冷却炉(HTGR)の共同開発プロジェクトを含む、「原子力エネルギーの成長のための革新的なソリューションの確立に向けた協力の選択肢」についても話し合った。

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