ヨーロッパの最新経済・産業ニュース・企業情報を
欧州経済の中心地ドイツからご提供

2025/2/4

東欧経済ニュース速報

ポーランド最大の洋上風力パーク計画、最終投資を決定

デンマーク洋上風力発電大手のオーステッドは1月30日、ポーランド国有電力会社 PGEと共同で開発するバルト海洋上風力パーク「バルティカ2」への最終投資決定 (FID)を下したと発表した。同風力パークは発電容量1.5ギガワット(GW)で、総 費用は300億ズロチ(約71億1,000万ユーロ)。オーステッドとPGEの折半出資で建 設から運営までを行う。 「バルティカ2」はポーランド北部ウストカの約40キロ沖合に建設される。同国の 洋上風力発電施設として過去最大の規模で、2027年に稼働する予定だ。独シーメン ス・エナジーの子会社シーメンス・ガメサが出力14メガワット(MW)の風力発電 タービン107基を納入し、5年間の保守サービスを提供する。 オーステッドとPGEはすでに陸上の接続インフラの構築を開始している。PGEによる と、26年から洋上施設の基礎工事、ケーブル敷設、洋上変電所の設置工事を開始 し、27年に風力タービンを設置する計画。完成後はポーランドの電力需要の約3% に相当する約250万世帯に電力を供給する。