ヨーロッパの最新経済・産業ニュース・企業情報を
欧州経済の中心地ドイツからご提供

2025/2/7

東欧経済ニュース速報

ポーランドのバルト海風力発電計画、基礎工事に着手

ポーランドの石油大手オルレンは6日、カナダの再生可能エネルギー企業ノースラ ンドパワーと合弁で進める同国初のバルト海洋上風力発電パークの建設・運営プロ ジェクト「バルチックパワー」で基礎工事に着手したと発表した。同工事は洋上風 車を支える円筒形の軸であるモノパイルを設置するもので、合計78本のうちすでに 2本の打ち込みを完了した。モノパイルにはデンマーク風力発電機大手ベスタスの タービン「V236-15.0MW」を取り付ける。 設置するモノパイルは全長が最大100メートルで、重量は最大1,700トン、直径は9 メートル以上という巨大なもの。浮体式のクレーンを用い、水深約40メートルの海 底に打ち込む。 バルチックパワーではバルト海沿岸のホチェヴォからウェバにかけた地域の沖合23 キロの海域に、合計出力1,140メガワット(MW)の風力タービンを設置する。年間 発電量は150万世帯分に当たる4,000ギガワット時(GWh)。2026年の稼働を予定す る。年間で約280万トンの二酸化炭素(CO2)排出削減が見込まれている。