「Nivea」ブランドで有名なコスメティック・粘着テープ製造大手の独Beiersdorf(ハンブルク)が12日発表した2009年12月期暫定決算の売上高は57億4,800万ユーロで、過去最高となった前年から3.7%縮小した。経済危機の影響を受けたためで、営業利益(EBIT、特殊要因を除く)も16%減の約5億8,500万ユーロに落ち込んだ。税引き後利益(特殊要因を除く)は23%減の約3億7,900万ユーロ。09年初頭に示した売上・利益目標については達成したとしている。2010年12月期は市場を大上回る売上成長を見込む。
\09年の部門別の業績を見ると、主力のコスメティックは売上高が50億1,100万ユーロで、前年から2.2%減少した。事業売買を除いた実質ベースでは1.2%のプラス成長を確保している。EBIT(特殊要因を除く)は10%減の約5億5,600万ユーロだった。
\粘着テープ部門のTesaの売上高は12.8%減の7億3,700万ユーロと大きく落ち込んだ。自動車など産業顧客の需要激減が響いた。EBIT(同)は64%減の約2,900万ユーロ。同部門では一時、従業員1,000人に操短を適用していた。現在は需要回復を受け通常の生産体制に戻っているという。
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