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2010/1/27

経済産業情報

独オンライン広告市場、09年は10%成長

この記事の要約

景気後退の影響で新聞など既存メディアでの広告が苦戦するなか、オンライン広告が好調を保っている。メディア調査会社Nielsen Media Researchが19日発表した広告市場調査レポートによると、2009年の独オンラ […]

景気後退の影響で新聞など既存メディアでの広告が苦戦するなか、オンライン広告が好調を保っている。メディア調査会社Nielsen Media Researchが19日発表した広告市場調査レポートによると、2009年の独オンライン広告市場は前年比9.9%増の16億ユーロに拡大した。広告主をカテゴリー別でみると、インターネットサービス企業が2億3,400万ユーロでトップ。次いで非ネット企業(1億3,590万ユーロ)、Eコマース企業(1億3,260万ユーロ)の順だった。

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オンライン広告費が最も多かった企業はアパレル大手Espritで8,440万ユーロ。同社は前年に比べ4,800万ユーロ増やしており、増額分でもトップに立った。

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オンライン広告以外では購買時点広告(POP広告)が好調に推移し、9.4%増の5,010万ユーロに拡大した。広告主別では健康・美容器具業界(480万ユーロ)、医薬品メーカー(430万ユーロ)が最も多かった。

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一方、大きく落ち込んだのはバス・電車などに掲出される交通広告で、9%減の5,510万ユーロに縮小した。広告主のトップはバス、鉄道などの交通会社(280万ユーロ)、金融サービス(260万ユーロ)、家具・調度品販売(260万ユーロ)だった。

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従来型マス広告(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)も苦戦しており、Nielsenが13日発表したレポートによると、0.2%減の208億ユーロに後退した。国内経済が回復に向かっていることを背景に、第3四半期は前年同期並みを確保、第4四半期は同5.1%増と上向いたものの、第1・2四半期の不振が足かせとなった。

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