2006年に倒産した老舗陶器メーカーGoebel(レーデンタール)が業績を着実に回復させているようだ。同社のウルフィ・アイディン社長への取材をもとに16日付『ハンデルスブラット』が報じた。
\Goebelの業績は2001年9月の同時多発テロを受け急速に悪化した。主要市場の米国で需要が大きく落ち込んだためだ。06の倒産後は投資会社の傘下に入ったものの、業績回復の足取りは遅く、08年末には不採算を理由に有名な「フンメル人形」の権利をヘキスト焼で有名な Hoechster Porzellanmanufakturに売却した。
\リストラの結果、最盛期に1,300人いた従業員は75人に減ったものの、現在は人形や皿などを2,000種類生産して世界25カ国の1,600店に販売しており、昨年はモスクワのデパートGumの内部に自社ショップを開設した。同年の売上高は2,180万ユーロ。製品価格は平均35ユーロで、最も高いものでは1,490ユーロに上る。
\一方、フンメル人形の権利を取得したHoechster PorzellanmanufakturはGoebelの本拠地レーデンタールで同人形を生産している。製品の種類と数を大きく減らしたほか、120ユーロ以下の製品は採算を理由に製造していない。売上高は1,100万ユーロで、その約20%を極東販売が占めるという。
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