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2010/2/24

企業情報

Deutsche Boerse AG―初の赤字計上、ISE評価損響く―

この記事の要約

フランクフルト証券取引所などを運営するDeutsche Boerse(ドイツ取引所)が16日発表した2009年10-12月期(第4四半期)決算の営業利益(EBITベース)は1億6,630万ユーロの赤字となり、前年同期の黒 […]

フランクフルト証券取引所などを運営するDeutsche Boerse(ドイツ取引所)が16日発表した2009年10-12月期(第4四半期)決算の営業利益(EBITベース)は1億6,630万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(3億2,250万ユーロ)から大幅に悪化した。同社が赤字を計上するのは初めて。金融危機に伴う売上減のほか、米オプション取引所子会社ISEで評価損4億1,560万ユーロを計上したのが響いた。業績悪化を受け、経営陣は管理職の削減などを通してコストを年5,000万ユーロ圧縮する方針を打ち出した。

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同日発表した2009年12月通期決算のEBITは6億3,780万ユーロの黒字だった。ただ、市場の低迷を反映し黒字幅は前年(15億840万ユーロ)から58%縮小している。最終利益は52%減の4億9,610万ユーロ、売上高は16%減の20億6,170万ユーロに落ち込んだ。

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主要部門の売上高は電算式株式現物取引システムXetraが37%減の2億5,100万ユーロ、先物市場Eurexが20%減の8億400万ユーロ、決済子会社Clearstreamが6%減の7億2,080万ユーロだった。

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