半導体大手の独Infineon(ミュンヘン)は4月28日の決算発表で、2010年9月通期の業績見通しを上方修正した。自動車をはじめとする顧客産業からの需要が力強く回復しているためで、売上成長率を従来予測の「20%以上」から「30%台後半」、営業利益の増加率を同「1ケタ台後半」から「10%以上」に引き上げた。
\2010年1-3月期(第2四半期)決算の最終利益は前期比20%増の7,900万ユーロとなり、3四半期連続で黒字を確保した。前年同期は2億5,800万ユーロの赤字を計上するなど経営が厳しく、7月には黒字の有線通信チップ(WLC)事業の売却を余儀なくされた。
\こうした苦境からはすでに脱却しており、10年1-3月期の売上高は前年同期55%増の10億3,500万ユーロに拡大。営業損益も同1億1,300万ユーロの赤字から1億1,000万ユーロの黒字に転換した。
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