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2010/7/28

総合 - ドイツ経済ニュース

消費者景況感改善、景気回復やW杯の効果で

この記事の要約

市場調査大手のGfKが27日発表したドイツ消費者景況感指数の8月向け予測値は3.9となり前月の3.6(修正値)から0.3ポイント上昇した。景気回復のほか、サッカー・ワールドカップ(W杯)でドイツチームが準決勝まで勝ち進ん […]

市場調査大手のGfKが27日発表したドイツ消費者景況感指数の8月向け予測値は3.9となり前月の3.6(修正値)から0.3ポイント上昇した。景気回復のほか、サッカー・ワールドカップ(W杯)でドイツチームが準決勝まで勝ち進んだことがプラスに働いたようで、来年から実施予定の財政再建の心理的な悪影響は十二分に相殺された。

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景気の見通しに関する7月の指数(8月向け予測値の算出基準の1つ)は前月の5.5から36.8へと急上昇し、経済危機前の2007年10月以降の最高を記録した。雇用情勢改善や国内総生産(GDP)予測の相次ぐ引き上げが反映された格好。これを受け所得の見通しに関する指数も前月の8.2から29.1へと大きく上昇した。

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高額商品の購入意欲に関する指数は前月の30.4から27.9へとやや悪化した。6月に開幕したW杯に向けテレビなどを買い換えた消費者が多いため、その反動が出たとみられる。ただ、同指数は依然として、長年の平均値を大幅に上回っている。

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