高級車大手のBayerische Motorenwerke (BMW)とMercedesが自動車シートフレームの共同開発・調達で合意した。週刊誌『シュピーゲル』が24日付で報じ、BMWの広報担当者が25日、追認した。
\両社は部品の共同開発・調達を通してコスト削減に取り組む方針で、2007年末から協議を進めている。シートフレームはそうした提携対象の1つで、複数のモデルに投入される見通し。シュピーゲル誌によると、投資規模が両社合わせて千万ユーロのケタ台にとどまるのに対し、各社のコスト削減効果は年1億5,000万~2億ユーロに達するという。
\BMWの広報担当者はメディアに対し、これまでに共同購入が決まった部品の種類が2ケタ台に上ることを明らかにした。共通化は両ブランドの個性を殺さない分野に限定されており、シートでもパッドについては別々に開発・調達する。
\両社の提携の背景には環境規制の強化などを受け新車開発コストが年々、膨らんでいることがある。厳しさを増す市場競争に勝ち抜くには個性を重視する高級車メーカーであっても部品共有化に踏み切らざるを得ない状況だ。競合のAudiは親会社Volkswagen(VW)との共有化で規模のメリットの恩恵を強く受けている。
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