人工透析世界最大手の独Fresenius Medical Care（FMC、バート・ホンブルク）は23日、日本事業で日機装と提携すると発表した。血液透析関連のダイアライザーと腹膜透析の販売を今後10年間、日機装に全面委託。日本法人フレゼニウスメディカルケアジャパン（フレゼニウス・ジャパン）の経営資源を透析製品の製造、開発、輸入に集中する。両社はこのほか、日機装の韓国販売子会社Nikkiso Medical Korea Co.,Ltd.（NMK）をFMCが完全買収することでも合意した。
\今回の合意によりFMCはポリスルフォン膜ダイアライザーを日機装に供給。日機装は自社ブランドのPEPA 膜ダイアライザー加えてFMC製品の販売にも乗り出し、取り扱い製品のラインアップを拡充する。また、日本で稼働しているフレゼニウス・ジャパンの透析装置の保守・管理などの業務を引き継ぐ。
\FMCは韓国ダイアライザー市場の最大手企業。日機装からNMKを取得することで年商規模を約1,500万ドル拡大し、市場プレゼンスを一段と強化する。
\FMCによると、韓国には人工透析が必要な腎不全患者が5万にいる。その数は年6～7％のスピードで増えており、増加率はアジアで最も高い。FMCは現在同国で、現地企業Yeolin-Medical Foundationと提携し、全国の16病院で計850人強の患者にサービスを提供している。
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