みらかホールディングスは20日、事業子会社の富士レビオが米Abbott Laboratoriesの欧州子会社Innogenetics NVの全株式を取得することで契約したと発表した。取引価格は97億9,000万円（1ドル＝89円で換算）。Innogeneticsは主に感染症と遺伝子疾患分野の臨床検査薬を開発・製造し、欧州を中心に世界90カ国以上で販売しており、富士レビオは今回の買収により海外展開を強化する意向だ。
\Innogeneticsはベルギーのヘントに本社を置き、臨床検査薬の製造のほか、バイオ関連の受託研究を行っている。2009年12月期の売上高は63億2,500万円（1ユーロ＝112円で換算）で、最終損益は前年の赤字20億9,400万円（同）から1億2,100万円の黒字へと転換した。
\富士レビオは同社を買収することで、これまで日本と北米に限られていた事業拠点を欧州にも拡大。また、感染症分野で両社の知的財産とノウハウを共有・集約し、より付加価値が高く、差別化された製品の開発を効率的に進めていく。
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