ドイツ連邦雇用庁(BA)が7月29日発表した同月の失業者数は319万2,000人で、前月から3万9,000人増加した。夏季シーズンは学業を終えた新卒者が数多く失業登録するほか、企業も採用を控えるため、失業者数は例年、増加する。季節要因を加味した実質では2万人減少しており、BAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は「ドイツ経済は回復軌道にあり、労働市場の改善は一段と進んだ」との見方を示した。
\操短補助金の受給者は5月に48万1,000人となり、前年同月の144万3,000人から3分の1に減少。7月の求人指数(BA-X)は前月から4ポイント増の142に達し、経済危機の影響が労働市場に及ぶ直前の08年10月の水準を1ポイント上回った。ドイツ経済は新興国を中心とする世界的な景気回復を受けて輸出産業が息を吹き返し、これが雇用好転につながっている。
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