連邦統計局が7月30日発表した2010年6月の独小売売上(暫定値)は前年同月を名目で3.8%上回った。比較対象の09年6月よりも営業日数が1日多かったほか、サッカー・ワールドカップ(W杯)と猛暑の到来もプラスに作用。インフレ率を加味した実質でも増収幅は3.1%に達した。前月比の小売売上変動率(季節要因・営業日数調整値)は名目が-1.1%、実質も-0.9%と、ともに落ち込んでいる。
\部門別では非食料品が前年同月から名目5.4%増、実質5.1%増と大きく伸びた。増加幅が最も大きかったのは繊維・衣料・靴・革製品店で、実質8.2%拡大。調度品・家電・DIY製品店も7.3%増と大幅に増加した。また、これまで減少が続いた通販は1.2%ながらプラス成長を確保した。
\食料品部門は実質1.0%増と、小幅な伸びにとどまった。スーパーマーケットなどの非専門店は1.2%増加、肉屋などの専門店は0.7%減少した。
\1-6月期の小売売上は前年同期比で名目が0.5%増、実質が0.4%減だった。
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