半導体大手の独Infineon(ミュンヘン)が7月28日発表した4-6月期(第3四半期)決算の売上高は前年同期比59%増の12億900万ユーロと大幅に拡大した。携帯電話向けチップの受注急増が奏功、4期連続で増収となった。最終損益は前年同期の2,300万ユーロの赤字から1億2,600万ユーロの黒字に転換している。
\携帯電話部門はAppleやNokia、Samsungを顧客に持っており、売上高は前期(1-3月期)比30%増の3億4,000万ユーロに急拡大した。
\Infineonは好決算を受け、2010年9月通期の業績見通しを引き上げた。上方修正は3度目で、売上成長率を従来予測の「約40%」から「45~50%」、営業利益の増加率を同「10%以上」から「10%台前半」に引き上げた。中期的には年率10%の成長を目指す。同社は受注増に対応するためドレスデン、マレーシア工場の拡張投資規模をこれまでの計3億ユーロから4億ユーロに引き上げる。
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