化学大手の独Lanxess(レバークーゼン)は6日の決算発表で2010年12月通期の営業利益(EBITDAベース、特別項目を除く)予測を上方修正した。上半期の業績が好調だったためで、5月に提示した「6億5,000万~7億ユーロ」から「約8億ユーロ」へと引き上げた。
\2010年4-6月期のEBITDA(特別項目を除く)は2億6,900万ユーロで、前年同期の1億1,200万ユーロから2.4倍に拡大した。アジア、ラテンアメリカで合成ゴムの需要が旺盛だったほか、自動車、衣料品、家具向け皮革化学品の引き合いも大きく拡大。売上高は48%増の18億2,800万ユーロとなり、最終利益は7.7倍の1億3,100万ユーロへと急拡大した。
\メディア報道によると、同社は現在、BASFの皮革化学品事業を買収する方向で交渉している。協議は進んだ段階に達しているという。
\皮革化学品の世界市場規模は約40億ユーロで、Lanxess、BASF、Clariant、TFL、Stahlの5社が有力。Lanxessの同事業の年商は約3億ユーロ、BASFは同1億5,000万~2億ユーロという。
\