再保険最大手の独Muenchener Rueck（ミュンヘン）が4日発表した2010年4-6月期（第2四半期）決算の最終利益は7億900万ユーロとなり、前年同期から3.5％増加した。社債・国債取引が好調で、金融投資の収益が19.7％増の26億1,800万ユーロに拡大。ユーロ危機に伴う市場の混乱やチリ地震、メキシコ湾原油流出事故などのマイナス要因が相殺された。同社は2010年12月通期の最終利益で20億ユーロを突破するとした従来予想を据え置いた。
\チリ地震では引当金の積み増しを行った。また、原油流出事故に伴う保険金支払いについては1億ユーロ以上を見込んでいる。こうした負担が響き、再保険部門の合算率（コンバインド・レシオ）は前年同期の98.4から103.8へと上昇し、引き受け損が発生した。
\一方、元受け子会社のErgoは好調で、営業利益は前年同期比76.5％増の3億7,600万ユーロ、最終利益も113.3％増の1億2,800万ユーロと大きく拡大した。コンバインド・レシオは前年同期の93.3から94.5へとやや悪化したものの、損益を分かつ100を下回っており、引き受け損は発生していない。
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