企業向けソフトウエア大手の独SAP(ヴァルドルフ)は19日、BlackberryやiPhoneなどの移動通信機器で利用できるモバイルデータベースソフトを、先ごろ買収した米同業Sybaseと共同開発すると発表した。今後9カ月以内に開発を終了、モバイルソフト市場の最大手に浮上する計画だ。
\Sybaseはモバイルデータサービス分野の世界最大手で、同社のソフトを利用すると、業務に必要なデータをいつでもどこでもモバイル機器にダウンロードして加工・転送できる。
\SAPは5月にSybaseに対する友好的な株式公開買い付け(TOB)計画を発表、58億ドルで傘下に収めた。これにより、データベースソフト分野で先行する米競合Oracleへの追撃体制を整えた。
\ただ、データベース分野ではこれまで米Microsoft、IBMと協力関係を築いてきた経緯があるため、Sybaseとの共同開発はMicrosoft、IBM2社との関係悪化につながる恐れもある。
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