連邦統計局が8月27日発表したドイツの2010年7月の輸入物価指数は前年同月比で9.9%上昇し、2000年11月以来およそ10年ぶりの大きな上げ幅となった。最大の押し上げ要因はエネルギーで、石油と天然ガスを除いたコアの同物価上昇率は7.5%だった。輸入物価は前月比では-0.2%となり、10カ月ぶりに下落している。
\エネルギー価格は30.4%上昇した(前月比は+0.1%。以下カッコ内の数値は前月比の変動率)。各製品の上げ幅は原油が35.4%(-0.1%)、石油製品が27.5%(-5.6%)、天然ガスが29.0%(+4.7%)。
\素材では鉄鉱石の上昇率が最も大きく、65.4%高くなった(+8.9%)。粗鉄・鉄鋼・鉄合金の上げ幅は30.0%(±0%)、非鉄金属鉱石は同34.0%(-2.7%)、非鉄金属(半製品を含む)は30.4%(-2.9%)、ニッケルは44.6%(-4.5%)、粗銅は41.9%(-1.3%)、アルミナは17.7%(-1.1%)。
\食料品ではコーヒー豆が37.1%(+3.7%)高くなり、上げ幅が最も大きかった。小麦は14.3%上がり、前月比では22.5%の大幅上昇となった。
\7月の輸出物価は前年同月比で4.1%上がり、1982年6月以来およそ28年ぶりの上昇率となった。前月比は横ばいを保った。
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