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2010/9/1

企業情報

Eon Ruhrgas AG―調達価格引き下げに向けGazpromなどと交渉―

この記事の要約

天然ガスの独元売最大手Eon Ruhrgas(エッセン)は8月25日、調達価格の引き下げに向け供給元の露GazpromやノルウェーStatoilと交渉している事実を明らかにした。ロシア紙『ベドモスチ』の報道を追認した格好 […]

天然ガスの独元売最大手Eon Ruhrgas(エッセン)は8月25日、調達価格の引き下げに向け供給元の露GazpromやノルウェーStatoilと交渉している事実を明らかにした。ロシア紙『ベドモスチ』の報道を追認した格好。Gazpromは報道内容を否定している。

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天然ガスの価格は長年、原油価格に全面的に連動されており、原油の相場が変動するとそのおよそ6カ月後に天然ガスの価格も改められてきた。だが、経済危機で天然ガスの需要が大幅に下がったほか、これまで不採算とされてきた「シェールガス」を経済的に採掘できるようになったことで、供給過剰が発生。市場では原油連動価格がスポット価格を上回るねじれ現象が続いている。

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Eon RuhrgasとGazpromはこうした事態を受け今年2月、取引量の一部を天然ガスのスポット価格に連動させることで合意した。それにも関らずRuhrgasが現在新たな交渉を進めているのは2月の合意の効果が不十分だったためとみられる。Eon Ruhrgasのクラウス・シェーファー社長はメディアに対し、「供給元との長期契約を市場の変化に速やかに対応できる形に変更しなければならない」との立場を表明した。

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