製薬大手の仏Sanofi-Aventis(パリ)は8月29日、バイオ製薬大手の米Genzymeに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。Genzymeの株主に1株当たり69ドルを提示しており、買収総額は製薬業界で今年最高の185億ドルに達する。Sanofiによると、Genzymeはこれまで買収協議を拒否しており、TOBは敵対的な性格を持っている。
\Genzymeは遺伝子疾患治療薬の有力企業で、昨年は45億ユーロを売り上げた。TOB価格はSanofiによる買収観測が報道される以前の水準を約30%上回っているものの、Genzymeは受け入れを拒否するとみられ、Sanofiは引き上げを余儀なくされる可能性がある。
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