警察官を銃撃して逃走していたスイスの年金生活者が17日、同国西部のビール市近郊で逮捕された。事件発生から9日、特殊部隊が犯人の居所を特定し、警察犬を投入して取り押さえることに成功した。逮捕の際、犯人は警察犬にかまれ軽傷を負ったという。
\犯人はビーレ市に住む67歳の数学者。裁判所によって自宅の競売が決定されたことに不満を持ち、執行官が物件調査に来た8日、バリケードを築いて籠城した。さらに銃を発砲し、警察官に重傷を負わせている。
\その後、特殊部隊が家屋に突入したところ、家のなかには誰もいなかった。犯人は暗闇を利用して逃走に成功したのである。
\警察はこれを受け市内の一部地区の住民40人を退避させて追跡。一度は犯人を見つけたものの、銃撃戦の末、再び逃げられた。捜査は軍用ヘリコプターを投入する大がかりなものとなった。
\警察発表によると、犯行は入念に計画されたもので、「犯人は（事件を起こした）9月8日に国家および国家の代理人たる警察と最終決戦を行い玉砕するつもりだった」（広報担当者）という。
\犯人は日ごろから不平不満が多く、母親が死亡したあとは自宅にほとんどこもりっきりの生活を送っていた。
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