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2010/9/29

総合 - ドイツ経済ニュース

ドイツ消費者景況感、2年半ぶりの高水準に

この記事の要約

市場調査大手のGfKが28日発表したドイツ消費者景況感指数の2010年10月向け予測値は4.9となり前月の4.3(修正値)から大きく上昇、08年5月以来の高水準に達した。景気回復と雇用情勢の改善、物価の安定を背景に個人消 […]

市場調査大手のGfKが28日発表したドイツ消費者景況感指数の2010年10月向け予測値は4.9となり前月の4.3(修正値)から大きく上昇、08年5月以来の高水準に達した。景気回復と雇用情勢の改善、物価の安定を背景に個人消費は景気の大きな支柱となり始めており、先ごろ発表されたIfo企業景況感指数でも小売業は改善幅が最も大きかった。

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景気の見通しに関する9月の指数(10月向け予測値の算出基準の1つ)は前月の46.6から53.5へと6.9ポイント上昇した。過去3カ月間の改善幅はおよそ50ポイントと極めて大きい。6月にはユーロ加盟国のデフォルト危機を受け大きく落ち込んだものの、危機のなかでドイツ経済の強さが鮮明になると景気の先行きに対する消費者の懸念は解消。7月以降は景気見通し指数の急上昇が続いている。

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所得の見通しに関する9月の指数も前月の36.0から45.2へと9.2ポイント上昇し、01年5月以来の高水準となった。雇用と物価の安定のほか、賃金が今後、大きく上昇するとの見方が広がっていることがプラスに働いている。

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高額商品の購入意欲に関する指数は30.7となり、前月の27.9から2.8ポイント上昇。3カ月ぶりに改善した。

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