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2010/10/13

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Siemens AG―風力発電設備で世界トップ目指す―

この記事の要約

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)が風力発電設備の世界市場で最大手メーカーとなることを狙っている。中国やインド、ブラジル、アフリカ、米国を中心に国外事業を強化。競合の米General Electric(GE)やデン […]

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)が風力発電設備の世界市場で最大手メーカーとなることを狙っている。中国やインド、ブラジル、アフリカ、米国を中心に国外事業を強化。競合の米General Electric(GE)やデンマークのVestasを追撃する。Siemensの再生可能エネルギー事業を統括するレネ・ウムラウフト氏への取材などをもとに11日付『ハンデルスブラット(HB)』紙が報じた。

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同社の風力発電設備市場シェアは5.9%で世界9位。GEとVestasのシェアはともにその2倍に達しており、Siemensは大きく後れを取っている。ただ、9月末時点の受注残高は約100億ユーロで、Vestasの52億ユーロを大きく凌駕した。業界関係者によると、GEの受注残高はVestasを下回っており、今後の売上見通しに関してはSiemensの強さが目立つ。他社に先駆けて洋上風力発電分野を強化してきたことが成果を上げているもようだ。

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HB紙が業界内の情報として報じたところによると、中国では上海電気集団(Shangai Electric)と共同で現地に合弁会社を設置する。Siemensの出資比率は49%となるもよう。外国企業が中国で風力発電設備を受注するには現地企業との提携が事実上欠かせないことから、両社の合弁が実現すれば、Siemensは強力な追い風を得ることになる。

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