経済団体の共同組織であるドイツ経済界東欧委員会(OA)は13日発表したポジションペーパーの中で中国の資源戦略を強く批判した。中国が希土類の輸出を制限する一方で、国外の資源開発プロジェクトへの低利融資をテコに資源を囲い込んでいることに危機感を表明。独政府に対策を促した。OAのマンゴルト委員長によると、「中国はカザフスタンやウズベキスタンで事実上ゼロ金利の融資を行う見返りとして戦略的に重要な資源を囲い込んでいる」。
\ブリューデルレ経済相はこうした事情を踏まえ13日、訪問先の上海で中国の希土類輸出制限は「好ましくない措置だ」と批判した。ただ、メルケル首相はこの件で中国に改善を迫る考えはないようで、独総理府は同日「資源確保は企業の問題だ」との声明を発表した。
\