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2010/10/27

総合 - ドイツ経済ニュース

10月企業景況感、3年半ぶりの高水準に

この記事の要約

Ifo経済研究所が22日発表した2010年10月のドイツ企業景況感指数は前月の106.8から107.6へと上昇し、2007年5月以来3年半ぶりの高水準に達した。事業の現状判断と今後の見通しがともに改善しており、Ifoのハ […]

Ifo経済研究所が22日発表した2010年10月のドイツ企業景況感指数は前月の106.8から107.6へと上昇し、2007年5月以来3年半ぶりの高水準に達した。事業の現状判断と今後の見通しがともに改善しており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「景気のエンジンは安定した動きを見せている」との見方を示した。

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現状判断を示す指数は110.2となり、前月109.8から0.4ポイント上昇。今後6カ月の見通しを示す期待指数も前月の103.9から105.1へと上がり、2カ月ぶりに改善した。

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景況感調査の対象となる4業種をみると、小売を除く3部門で改善した。製造業は現状判断が横ばいとなったものの、期待指数は上昇。輸出見通しが良好と回答した企業も増えた。工場稼働率は長年の平均水準までほぼ回復し、雇用拡大を計画する企業は大幅に増加している。

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卸売業では現状判断と期待指数がともに改善、建設業では現状判断が悪化したものの、期待数数は改善した。小売業では両指数がともに低下したものの、業界の景況感は高い水準を保っている。

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