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2010/10/27

企業情報

横河電機―創薬支援システムで独研究所と提携―

この記事の要約

横河電機は20日、新薬の候補となる化合物のテストを自動化する同社の創薬支援システム「CellVoyager(セルボイジャー)CV6000」の機能を拡張することでドイツ神経変性疾患センター(Deutsches Zentru […]

横河電機は20日、新薬の候補となる化合物のテストを自動化する同社の創薬支援システム「CellVoyager(セルボイジャー)CV6000」の機能を拡張することでドイツ神経変性疾患センター(Deutsches Zentrum fuer Neurodegenerative Erkrankungen=DZNE=)と提携したと発表した。DZNEの創薬研究に関する豊富な知識・経験と、横河電機の創薬支援システム技術を連携させて、新薬開発の効率アップに貢献する。

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新薬開発の現場では、数百万種に上る新薬候補化合物のなかから有望なものをふるい分ける(スクリーニングする)工程で、創薬支援システムを用いて自動化・高速化することにより、開発効率を高める動きが拡がりつつある。横河電機によると、CellVoyager CV6000は業界最高のスクリーニング速度と分解能のほか、画像が鮮明という強みを持つ。

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DZNEはアルツハイマー病やパーキンソン病など神経変性疾患の予防、診断、治療に関する分野の研究機関で、大学や医療機関との協業を重視し、臨床に活かせる研究に積極的に取り組んでいる。CellVoyager CV6000を以前から導入しており、これらの疾患の予防や治療のため、高度な分子研究など最先端の研究に取り組んできた。

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横河電機は今後、DZNEの創薬研究のノウハウや知識を活かしてCellVoyager CV6000を進化させ、研究現場のニーズにあった機能、操作性の実現を目指す。また、製薬会社、研究機関を対象とするCellVoyager CV6000のデモンストレーションをDZNEで行う予定だ。

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