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2010/10/27

経済産業情報

バイオエタノール10%混合ガソリン、1月から市販へ

この記事の要約

ドイツ政府は27日の閣議で、バイオエタノールを10%混合したガソリンの販売に向けた政令案を承認する予定だ。同案は燃料の質に関する欧州連合(EU)指令を国内法に転換するもので、閣議承認後は州の代表で構成される連邦参議院で審 […]

ドイツ政府は27日の閣議で、バイオエタノールを10%混合したガソリンの販売に向けた政令案を承認する予定だ。同案は燃料の質に関する欧州連合(EU)指令を国内法に転換するもので、閣議承認後は州の代表で構成される連邦参議院で審議され、12月半ばまでに立法手続きが終了する見通し。来年1月1日付の施行を目指している。連邦環境省が24日、明らかにした。

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ドイツで販売されるガソリンに混合されるバイオエタノールの割合はこれまで最大5%に制限されていた。1月1日からは同10%の混合ガソリンが販売される予定。燃料はエタノールの頭文字Eと混合比率10%を組み合わせて「E10」と表記され、Super(ハイオク)の場合は「Super E10」となる。

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EUは植物由来の燃料であるバイオエタノールを自動車燃料などに混合することで、将来枯渇する見通しの石油への依存度を引き下げるとともに、二酸化炭素(CO2)排出量も圧縮する考え。

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環境省によると、国内の乗用車の約90%はE10を問題なく利用できる。各車両に同燃料を給油できるかについては製造元の自動車メーカーやディーラー、修理事業者に問い合わせるか、11月半ば以降にDeutsche Automobil Treuhand GmbHのサイト(www.dat.de/e10)にアクセスして知ることができる。

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