自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は10月28日の決算発表で2010年通期の営業利益予測を従来の60億ユーロから70億ユーロへと引き上げた。上方修正は今年3度目。年初には最大23億ユーロとしていた。景気回復を受け、中国や米国の需要が大きく伸びていることが背景にある。
\同日発表した2010年7-9月期(第3四半期)決算の最終利益は16億1,000万ユーロに達し、前年同期の5,600万ユーロから30倍近い伸びとなった。営業利益(EBIT)は5倍強の24億1,800万ユーロ、売上高は29.8%増の250億7,100万ユーロ。
\乗用車部門Mercedes-Benz Carsが特に好調で、売上高は33.4%増の136億6,100万ユーロ、EBITは前年同期の3億5,500万ユーロから12億9,900万ユーロへと拡大した。トラック部門も売上高が46.6%増の64億3,300万ユーロを記録。EBITは1億2,700万ユーロの赤字から5億ユーロの黒字へと転換した。
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