独首相官邸に爆発物が郵送される事件が2日、起きた。ベルリン州警察が処理したため、被害はなかったものの、爆発していればけが人が出た可能性があるという。犯人は不明。捜査当局はギリシャの各国大使館などに爆発物が送付されている事件との関連が濃厚とみているようだ。アルカイダ系のテロリストがイエメンから爆発物を送付した事件とは接点がないとみられている。
\首相官邸に届いた爆発物は官邸から数メートル離れた郵送物受取所でのチェック作業で発見された。『ターゲスシュピーゲル』紙によると、郵送物には黒鉛火薬が入っていたという。宛先人のメルケル首相はこの日、ベルギーに外遊中で不在だった。
\ギリシャでは1日以降、各国大使館や仏サルコジ大統領宛の爆発物が発見される事件が相次いで発生。スイス大使館に届いた郵送物は発火した。当局は国際金融システムやギリシャの緊縮財政を批判する同国極左グループの犯行とみて捜査を進めている。
\