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2010/11/10

企業情報

M+W Group GmbH―現代建設株取得に関心―

この記事の要約

独プラント大手のM+W(シュツットガルト)が韓国同業・現代建設への出資に関心を示している。経済紙『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』が業界関係者から得た情報として4日付で報じた。\ 現代建設は1990年代の […]

独プラント大手のM+W(シュツットガルト)が韓国同業・現代建設への出資に関心を示している。経済紙『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』が業界関係者から得た情報として4日付で報じた。

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現代建設は1990年代の経済危機の際に解体された現在財閥の元子会社で、現在は債権銀行団の管理下にある。債権銀行は現代建設株およそ35%を年内に放出する計画で、入札期限は今月12日に迫っている。売却額は最大30億ドルに上るとみられる。

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現代建設は世界的に事業を展開する総合建設会社。M+Wは同社に出資することで、事業の幅を拡大するほか、新規顧客の開拓やアジア・南北アメリカ市場への進出も果たせる。

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株式取得資金はオーナーであるオーストリアの富豪ゲオルク・シュトゥンプ氏が提供するという。同氏が保有する資産は推定10億ユーロに上る。

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M+Wは光学機器大手Jenoptikの元子会社(M+W Zander)で、年商は13億ユーロ、従業員数は4,400人。シュトゥンプ氏は同社を他の投資家と共同で4年前に買収した。2年前からは完全傘下に置いている。

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