明治安田生命は5日、独総合保険大手のTalanxと戦略提携することで合意したと発表した。Talanxが発行する転換型永久劣後債を3億ユーロで取得するほか、中東欧を中心に国際市場の開拓でも協働していく。
\両社はTalanxの国際保険元請子会社HDI-Gerling International（HGINT）を通してグローバルレベルの保険事業を共同展開していく。事業の具体化に向けては◇HGINTの監査役会に明治安田から2人を派遣◇両社の役員クラスを中心とする委員会などを設置し、提携関係全体を監督・推進するとともに、合弁会社の設立を含む元請分野の共同事業を検討◇共同事業のための人材を明治安田からTalanxに派遣――といった措置を実施する。両社は共同で競合企業を買収することも検討する意向だ。
\明治安田が今回の取引で取得する劣後債は、Talanxの新規株式公開の際に普通株へと転換される。独メディアによると、出資比率は株式の発行価格に応じて決まり、5％以下となる見通しという。
\TalanxはAllianz、Muenchener Rueck／Ergoに次ぐ独3位の保険会社で、2009年の収入保険料は209億2,300万ユーロ。現在、国際事業の強化を目指しており、日本でも損害保険事業の拡大を狙っている。
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