独鉄鋼業界団体STAHLは8日、今年の国内粗鋼生産高が前年比35%増の約4,400万トンに拡大するとの見通しを発表した。従来は同30%増を見込んでいたが、これまでの生産・受注実績を踏まえ上方修正した。
\工場稼働率については年平均83%となり、前年の同62%から21ポイント改善すると見込む。世界全体の稼働率は今年72%にとどまる見通しで、ドイツの好調さが目立つ。
\同国の粗鋼生産が好調なのは自動車、機械などの顧客産業が業績を急速に伸ばしているためだ。経済危機からの回復がすでに大きく進んでいるため、STAHLは「来年は生産拡大幅が鈍る」と予想している。
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