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2010/11/17

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Duales System Deutschland GmbH―英投資会社に売却―

この記事の要約

包装材の回収・分類・リサイクリングで独最大手のDSD(ケルン)は11日、親会社の投資会社Kohlberg Kravis Roberts(KKR)が同社を英投資会社Solidus Partnersに売却すると発表した。取引 […]

包装材の回収・分類・リサイクリングで独最大手のDSD(ケルン)は11日、親会社の投資会社Kohlberg Kravis Roberts(KKR)が同社を英投資会社Solidus Partnersに売却すると発表した。取引金額は非公開。DSDの経営陣も資本の一部を取得する。

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DSDは包装材の回収を企業に義務づける政令が施行されたことを受け、メーカーや流通業者が1990年に設立した。当初は包装材回収市場を独占していたが、現在はシェアが50~55%程度まで落ちている。

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KKRは同社を2005年に2億6,000万ユーロで買収。企業の自助組織だったDSDを自由化された市場に見合った営利型の企業へと脱皮させた。資源獲得競争の激化を背景にリサイクリング需要が高まっていることを受け、DSDを売却する好機が到来したと判断したようだ。

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DSDを同業のリサイクリング企業に売却することは独禁法上難しく、これが投資会社への売却につながった可能性がある。

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