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2010/12/1

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価急騰続く、10月は9.2%上昇

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が11月26日発表した2010年10月の輸入物価指数は前年同月比で9.2%上昇し、これまでに引き続き大きな上げ幅となった。エネルギー、鉱石、金属が全体を強く押し上げた格好。石油を除いたコアの上昇率は7.7 […]

ドイツ連邦統計局が11月26日発表した2010年10月の輸入物価指数は前年同月比で9.2%上昇し、これまでに引き続き大きな上げ幅となった。エネルギー、鉱石、金属が全体を強く押し上げた格好。石油を除いたコアの上昇率は7.7%だった。輸入物価は前月比ではマイナス0.2%となり、やや低下した。

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輸入物価は経済危機の直撃を受けた2009年は前年同月比で減少が続いたが、今年1月に1.4%の上昇に転換。その後は上昇率が急速に高まり、4月以降はおよそ8~10%の間で高止まりしている。

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最大の押し上げ要因はエネルギーで、10月は前年同月比の上げ幅が23.6%(前月比+1.4%)に達した。天然ガスが31.5%(同+4.3%)、原油が21.8%(+0.2%)、石油製品が23.7%(+1.8%)上がっている。

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鉱石では鉄鉱石の上げ幅が102.1%(-3.0%)と特に大きかった。非鉄金属鉱石は35.6%(±0%)。金属は粗鉄・鉄鋼・鉄合金が25.2%(-1.2%)、ニッケルが42.2%(-1.5%)、粗銅が38.3%(+1.2%)、アルミナが21.3%(+0.1%)となっている。

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食品部門ではこれまで同様、穀物の上げ幅が大きく48.5%(+0.7%)に達した。コーヒー豆も44.9%(-0.3%)に上っている。

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輸出物価は前年同月比が4.3%上昇、前月比は0.3%下がった。

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