化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は11月30日、スチレン系樹脂事業の合弁会社を英同業Ineosと折半出資で設立すると発表した。中東メーカーなどとの競争激化や利益率の低下、需要変動の激しさを踏まえた措置。独禁当局の承認を得たのちに両社の当該事業を新会社へと移管する。
\BASFはスチレン系樹脂事業の分社化計画を10月に打ち出していた。この計画は今後も継続する意向で、来年1月1日付で新会社Styrolutionを設立。Ineosとの計画が承認されたのちに両社の合弁会社へと切り替える。
\同合弁に持ち込まれる事業の従業員数は2社合わせて約3,700人で、2010年の売上高は50億ユーロを超える。BASFが持ち込む事業は30億ユーロを超えるため、同社はIneosから相殺金を受け取るという。
\新会社の本社はフランクフルトに設置する。同市を選んだのはドイツ最大の国際空港があるなど物流の便が良いため。
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