ボディー・ヘアケア用品大手の独Beiersdorf(ハンブルク)は10日、大がかりな事業再編計画を発表した。業績不振の化粧品を中核事業から外すほか、ブランドの数を削減。中国事業でのれん代の評価損も計上し、2010~12年の3間でリストラに総額2億7,000万ユーロを投じる。
\リストラ費用のうち1億2,000万ユーロは2010年12月期に計上する。これに伴い同期の売上高営業利益率(EBITベース)は従来予想の約11%から9%へと下方修正した。売上成長率についても同3%から2~3%へと引き下げている。
\同社は1997年に「Nivea Beaute」ブランドを立ち上げ化粧品事業に参入したものの、市場競争が激しく思うような成果が上がっていない。これを受け経営陣は今回、ドイツの化粧品市場からの撤退を決定、それ以外の国については現地子会社に判断を任せることにした。
\中国では現地シャンプーメーカーC-Bonsの株式85%を3年前に2億7,000万ユーロで取得し、その後出資比率を引き上げた。だが同子会社の業績は伸び悩んでおり、2009年決算では保有株の時価が1億4,000万ユーロへと大幅に引き下げられた。Beiersdorfの広報担当者はメディアに対し、C-Bonsの製品数も減らす見通しを明らかにした。
\ブランドを削減した後は再び新製品を投入し、売り上げの穴を中期的に相殺していく考え。また同社が出遅れている新興市場に関しては担当役員数を現在の1人から2人へと増やす。
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