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2010/12/22

経済産業情報

無免許運転の俳優に有罪判決

この記事の要約

マルティン・ゼンメルロッゲ(55)というドイツ人俳優がいる。もっぱらドイツ語の映画やドラマに出演するローカルな役者である。1982年に日本でも公開された映画『U・ボート』に出演していたと言えば、「ああそうなのか」と思われ […]

マルティン・ゼンメルロッゲ(55)というドイツ人俳優がいる。もっぱらドイツ語の映画やドラマに出演するローカルな役者である。1982年に日本でも公開された映画『U・ボート』に出演していたと言えば、「ああそうなのか」と思われる読者もいるのではなかろうか。

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この俳優に対しこのほど、懲役4カ月執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。罪状は無免許運転。アウトバーンA5号線で今年1月、取り締まり中の警察官に免許証の提示を求められ、有効な免許証を持っていなかったのだ。

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では何を持っていたのかと言うと、これはドイツでは無効のスペインの免許証であった。本人はドイツでも有効だと思っていたとのことで、裁判ではこの主張が認められ「故意」でなく「過失」と判断された。

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しかし、執行猶予付きとは言え、無免許運転で懲役刑はちょっと重すぎる。一体どういうことなのかと言うと、実はこの俳優、「懲りない前科者」なのである。

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これまでに犯した違法行為は交通違反を中心に何と29件。2004年には無免許運転を繰り返したため懲役17カ月の実刑判決も言い渡された。日本であれば芸能界追放となってもおかしくないだろう。

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ちなみに、1月の取り締まりでは血液検査も行われ、ハシシないしマリファナの成分が検出された。本人もその3日前に吸引した事実を認めている。ただ、取り締まり当日の血中濃度は運転に支障がないレベルまで下がっていたとの証明が医師によってなされたため、こちらについては罪を問われていない。

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裁判では「こんな報道沙汰になってしまいファンに大変申し訳ないと思う。今後は法廷でなく舞台に立つ姿を見てほしい」と反省の色を示したが、果してどこまで信じていいのやら。

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