Keiper Recaro Groupのグループ名でシート事業展開する持ち株会社の独Putsch(カイザースラオターン)は12月30日、主力の自動車向け事業を米Johnson Controlsに売却することで合意したと発表した。市場の変化を踏まえ、自動車部品の世界的な大手であるJohnson Controlsに当該事業を譲渡するのが適切と判断した。売却価格は非公開。取引は2011年上半期中に成立する見通しという。
\Johson Controlsに売却するのはKeiper(カイザースラオターン)とRecaro(キルヒハイム・ウンター・テック)の2社。2社は欧州、アメリカ、アジアに計13の拠点を持ち、従業員数は4,750人に上る。年商は合わせて7億5,000万ユーロ。
\顧客の自動車メーカーは近年、シートをモジュール化して納品することを要求するようになっており、シート部品の中堅メーカーであるKeiper Recaro Groupがこうしたニーズに応えるのは難しいと判断した。
\今後は経営資源を航空機向けシート(Recaro Airkraft Safety)、チャイルドシート(Recaro Child Safety)、布張り家具(Recaro Home)の3分野に絞り込む。これら事業の売上高はあわせて約3億ユーロに上る。
\