電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は風力発電設備の新工場を2014年までの今後4年間に計4つ設置する計画だ。同社の再生可能エネルギー事業を統括するレネ・ウムラオフ氏への取材をもとに12月30日付『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙が報じた。投資額は合わせて数億ユーロを見込む。
\4工場はブラジルとインド、ロシア、英国に設置。ブラジルとインド工場は2012年、ロシア工場は13年、英国工場は14年の操業開始を目指す。
\Siemensは2010年12月に上海と米ハチンソン(カンザス州)で風力発電関係の新工場を稼働させたほか、カナダのオンタリオ州でもローター生産の準備を進めるなど風力事業を急速に強化している。新たに4工場が加わると、風力発電の将来性が高いすべての地域に製造拠点を持つことになるという。
\ウムラオフ氏によると、同社は事実上撤退していたドイツの陸上風力発電設備市場に再参入する。中期的にシェア10%を獲得する目標だ。
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