フランクフルト証券取引所を運営するDeutsche Boerseは12月23日、傘下のオプション取引所Eurexがエネルギー取引所European Energy Exchange(EEX)への出資を拡大すると発表した。州立銀行LBBWが持つEEX株を最大22.96%譲り受けて出資比率を現在の35.2%から引き上げ、子会社化する考えだ。取引終了は2011年第2四半期を見込む。
\LBBWからEEX株を1株当たり7.15ユーロで取得。Eurexの出資比率が50%を超えた場合は1株当たりの取引額を0.6ユーロ引き上げる。22.96%をすべて譲り受けると、取引金額は7,130万ユーロに達する。買収資金はすべて手持ちの現金で賄う。
\Deutsche BoerseがEEX買収を目指すのは主力の証券取引事業で、私設取引システム(PTS)の急速な追い上げを受け将来の見通しが悪化しているため。EEXを傘下に収めることで事業の多角化を推進する意向だ。
\EEXは電力、天然ガス、石炭、二酸化炭素(CO2)排出枠などを取り扱う取引所で、取引規模は拡大中。Eurexの傘下に入ると、同オプション取引所が世界に持つネットワークを活用できるようになる。
\