経営難に陥っている独北部ブレーマーハーフェンの造船会社Lloyd Werft Bremerhavenを地元の事業家ディーター・ペトラム氏が買収する。イタリアの国営造船会社Fincantieriから持ち分20%を年末に取得。年明け後に50%強へと出資比率を引き上げる。同市のイェルク・シュルツ市長は「船舶の修繕・改造拠点としてのブレーマーハーフェンの産業力強化につながる」と歓迎を表明した。
\ペトラム氏はブレーマーハーフェンの船舶用エンジン会社MWB Motorenwerke Bremerhavenを所有しており、今後は同社とLloyd Werftおよび同市にある他の造船所のアライアンスを形成。ドッグの生産能力や労働力を相互に融通し合い造船産業を活性化させる考えだ。資金難で建設が棚上げになっているLloyd Werftの大型ドックを完成させることも前向きに検討している。
\Lloyd Werftは1863年創業の老舗企業。ドイツの構造的な造船不況の影響で厳しい経営状況が続いている。
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