政策金融機関の独KfWは12月28日、2010年第3四半期の国内企業向け新規銀行融資が前年同期比で約9%減となったことを明らかにした。減少幅はこれまでに比べ縮小しており、融資市場は回復に向かっているという。
\銀行の融資抑制はすでに解消された。それにも関わらず新規融資が減少したのは企業の側でニーズが少ないためだ。KfWはこれについて◇景気回復局面の終盤にならないと融資需要は通常、旺盛にならない◇金融経済危機で銀行融資を得にくくなった2009年に中小企業が自己資本を強化し、事業資金を自ら捻出できるようになった◇製造業の設備稼働率は長年の平均水準まで回復したばかりで、設備拡張の必要性が現時点では低い――と分析している。
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