独軍需最大手Rheinmetall(デュッセルドルフ)の買収を米同業のNorthrop Grummanが計画しているとの観測が13日、浮上した。これを受けRheinmetallの株価は一時、前日終値を4.1%上回る65.75ユーロへと上昇、2007年秋以来の高値となった。Rheinmetallは買収交渉の事実はないと観測を否定。Northropはコメントを控えている。
\14日付『ハンデルスブラット』紙が市場関係者の情報として報じたところによると、NorthropはRheinmetallを1株当たり82ユーロ、総額32億5,000万ユーロで買収する考えという。ただ、Rheinmetallは近年、買収を通した事業の拡大を進めており、他社による買収を受け入れる可能性は低いとみられる。
\ドイツの軍需メーカーは世界的にみると規模が小さく、大手首脳や政府関係者は業界再編に向け水面下で動いているもようだ。ただ、政府はドイツ企業同士の合併を望んでいるといい、外資による独大手の買収は阻止する可能性もある。外資がドイツの軍需企業の買収ないし、25%以上の資本掌握を企てる場合、政府は拒否権を行使できる。
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