欧州最大の独立系鉄鋼商社Kloeckner(デュースブルク)は19日、米同業Macsteel Service Centers USA, Inc.(MSCUSA)を蘭Macsteel Global B.V.から買収することで基本合意したと発表した。米国事業を強化する狙い。買収金額は5億ユーロ前後とみられる。最終合意と取引は4月にも成立する見通しという。
\MSCUSAは計30の事業拠点を持ち、鉄鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、特殊鋼を北米とハワイ、南米で販売している。従業員数は1,183人で、昨年の売上高は約13億ドル。米国では鉄鋼ディストリビューターで10位に付ける。Kloecknerは同社の買収により、米国売上高を2倍以上に拡大し、米市場で3位に浮上する。
\Kloecknerは4年前の株式公開からこれまでに競合22社を買収した。現在は欧州と北米の計15カ国で事業を展開している。21日付『ハンデルスブラット』紙によると、今後は新興市場への進出を図る考えで、中国には第3四半期までに自前の販売網を構築する。ブラジルで市場には買収を通して参入する意向だ。
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