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2011/1/26

経済産業情報

ダイオキシン事件、汚染源は食用廃油

この記事の要約

家畜飼料や鶏卵、食肉から発がん性物物質のダイオキシンが検出された問題で、化学・獣医学研究所は21日、食用廃油が汚染源であることを明らかにした。汚染された飼料や農産物と同じ種類のダイオキシンが調査対象の食用廃油から検出され […]

家畜飼料や鶏卵、食肉から発がん性物物質のダイオキシンが検出された問題で、化学・獣医学研究所は21日、食用廃油が汚染源であることを明らかにした。汚染された飼料や農産物と同じ種類のダイオキシンが調査対象の食用廃油から検出されたという。

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これまでは北ドイツの飼料原料会社Harles & Jentzschがバイオディーゼル燃料メーカーのPetrotecから購入した脂肪酸がダイオキシンに汚染されていたことが明らかにされていた。ただ、ディーゼル燃料の製造工程ではダイオキシンが発生し得ないことから同研究所は調査を実施。Petrotecが原料として調達した植物廃油が汚染されていたことを突き止めた。

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Petrotecは燃料生産の副産物である脂肪酸の販売に際し契約書などに用途が工業利用に限られることを明記しており、化学・獣医学研究所は同社に責任はないとしている。一方、工業用の脂肪酸を飼料向けに流用していたHarles & Jentzschに対しては飼料法違反の疑いで捜査が行われている。

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